北米や中国で大ヒットをしているホンダのミドルクラスSUV新型CRV/CR-Vが、2年半ぶりに日本市場に復帰を果たしました。
今回新発売された新型モデルは、1.5リットルのターボエンジンを搭載したガソリン車に加え、ハイブリッド車もラインナップしており、2つのパワートレーンから好みのモデルを選べるようになりました。
先日、新型CRV/CR-Vの見積もりを貰った際、いつもお世話になっているディーさんに、こんな質問をしてみました。
「もしディーラーさんがこのクルマを購入するとしたら、ハイブリッド車とガソリン車のどちらを選びますか?また、その理由は何ですか?」
私がいつもお世話になっているディーラーさんは、ハイブリッド車とガソリン車のどちらを選んだのでしょうか?また、その理由は、何だったのでしょうか?
ディーラーさんおススメの新型CRV/CR-Vのパワートレーンを聞いてきたので、紹介したいと思います。
新型CRV/CR-Vを購入するのなら…【ディーラーは、ハイブリッドとガソリンのどっちを選ぶ!?】
2018年8月にフルモデルチェンジをして新発売された新型CRV/CR-Vのハイブリッド車/ガソリン車の外装・エクステリアは、このようなデザインになっています。
■新型CRV/CR-V ハイブリッドの外装
■新型CRV/CR-V ガソリン車の外装
今回新発売された新型モデルのハイブリッド車とガソリン車の外装・エクステリアは、ホイールのデザインなども共通となっており、パッと見ただけでは違いが分かりにくくなっています。厳密に言うと、ハイブリッド車とガソリン車で僅かな差がありますが…。
>>> 3つの違いとは?新型CR-V/CRVのハイブリッドとガソリンの外装を比較
ただ、ボタン式のシフトレバーを採用するなど、内装・インテリアに関しては、ガソリン車よりもハイブリッド車の方が先進性のあるデザインになっていました。
■新型CRV/CR-V ハイブリッドの内装
■新型CRV/CR-V ガソリン車の内装
ハイブリッド車の方が先進性のあるデザインになっていますが、ディーラーさんがこの新型CRV/CR-Vを購入するのなら、あえてガソリン車を選ぶそうです。
ちょっとこの回答は、意外ですよね。
この新型モデルは、ガソリン車よりもハイブリッド車の方が人気が高いので、ディーラーさんもハイブリッド車の方を選ぶと勝手に予想をしていたのですが…。
なぜディーラーさんは、人気が高いハイブリッド車ではなく、ガソリン車を選んだのか理由を聞いてきたので、紹介したいと思います。
理由1.車体本体価格&乗り出し価格の違い
私がお世話になっているディーラーさんが、ハイブリッド車よりもガソリン車を選んだ理由の一つが、車体本体価格の高さのようです。
今回新発売された新型CRV/CR-Vのハイブリッド車とガソリン車の車体本体価格は、それぞれこのようになっています。
■新型CRV/CR-V HVとガソリン車の車体本体価格
・ハイブリッド車
グレード :EX マスターピース/FF
車体本体価格:4,145,040円
・ガソリン車 5人乗り仕様
グレード :EX マスターピース/FF
車体本体価格:3,591,000円
・ガソリン車 7人乗り仕様
グレード :EX マスターピース/FF
車体本体価格:3,814,560円
この新型モデルのハイブリッド車とガソリン車の5人乗り仕様の車体本体価格を比較すると、ハイブリッド車の方が約55万円ほど高くなっています。
車体本体価格に税金やオプションなどを加えた乗り出し価格では、エコカー減税の影響で若干価格差は縮まりますが、それでも圧倒的にハイブリッド車の方が高くなっています。
>>> 新型CRV/CR-Vの見積もりを大公開【HVとガソリンの差は大きめ!?】
ディーラーさん曰く、この新型CRV/CR-Vのハイブリッド車とガソリン車の乗り出し価格の差をガソリン代で埋めるには、約10km必要なようです。
ちょっとこの差は、大きいですよね。
ただ、逆に10万km乗れば、ガソリン車とハイブリッド車の元は取れるわけで…
そこで、ディーラーさんに、
「ディーラーさんは、クルマを購入したら、普段10万km乗らないで、手放しちゃうんですか?」
と、質問してみたとこと…
「う~~ん…
クルマによるのですが、これから自動運転を搭載したクルマが続々と出てくるので、新型CRV/CR-Vを今購入しても、10万kmを乗る可能性は低いと思うんですよね~。」
との回答が…。
たしかに今後、自動運転を搭載したクルマが続々と販売されたら、乗り換えたくなっちゃいますよね。私も安全性が高い自動運転のクルマが発売されたら、今のクルマをスグに手放しちゃうかも…。
ちなみに、私がお世話になっているディーラーさんは、新型CRV/CR-Vのハイブリッド車とガソリン車のどちらを購入しようか迷っているお客さんには、10万km以上運転するかどうかを確認しているようです。
ハイブリッド車とガソリン車のどちらを購入しようか迷っている方は、”走行距離10万km”を基準に考えても良いかもしれませんね。
理由2.車内の使い勝手
また、ディーラーさんが、新型CRV/CR-Vのハイブリッド車よりもガソリン車の方が気に入っている理由の一つが、使い勝手の良さのようです。
今回フルモデルチェンジをして新発売されたこの新型モデルは、ハイブリッド車とガソリン車のどちらも、同じ数の収納スペース・小物入れを用意しています。
>>> 使い勝手は良くなった!?新型CRV/CR-Vの収納スペース・小物入れを徹底解剖
ただ、荷室・ラゲッジスペースの使い勝手に関しては、ハイブリッド車よりもガソリン車の方が圧倒的に良くなっています。
そして、ディーラーさんは、小さいお子さんが生まれたばかりで、荷室・ラゲッジルームにたくさんの荷物を積み込む機会が多いので、ハイブリッド車よりもガソリン車の方が気に入っているそうです。
私がお世話になっているディーラーさんが、新型CRV/CR-Vのガソリン車で特に気に入っていると言っていたのは、ラゲッジボードです。
ハイブリッド車では荷室フロアが備え付けになっており荷室の高さを調整する事ができないのですが、ガソリン車は、ラゲッジボードの設置位置を調整する事で、荷室・ラゲッジスペースの高さを10㎝ほど変える事が可能です。
■ラゲッジボードを上に設定した時のガソリン車の荷室
■ラゲッジボードを下に設定した時のガソリン車の荷室
ラゲッジボードの位置を変えると、荷室・ラゲッジルームの広さが、だいぶ変わりますよね。
ちなみに、ディーラーさんは、ベビーカーなどを積み込む際、高さを調整できるラゲッジボードを下にしているそうですよ。
また、ハイブリッド車と異なり新型CRV/CR-Vのガソリン車は、大きな床下収納(サブトランク)を備えており、小さいアイテムを収納できるようになっているのも、気に入っていると仰っていました。
>>> 新型CRV/CR-Vの床下収納のサイズはどれくらい?広さを計測してみた
■新型CRV/CR-V ガソリン車の床下収納
いつもお世話になっているディーラーさんに、新型CRV/CR-Vのハイブリッド車とガソリン車は、どちらの方がおススメか質問したところ、ガソリン車の方がおススメとの回答をいただきました。
静寂性やスムーズな乗り心地など、ハイブリッド車にはガソリン車には無い魅力やメリットがあります。
ただ、ディーラーさんがおっしゃっている通り、コストパフォーマンス(コスパ)は、ハイブリッド車よりもガソリン車の方が良い感じが…。
「もし新型CRV/CR-Vを購入したら、10万km以上乗って、絶対元を取ってやる!」と考えている方は、ハイブリッド車でも良いと思います。
ただ、コストパフォーマンス(コスパ)を重要視するのなら、ハイブリッド車よりもガソリン車の方が良いのかなと思いました。