2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売されたトヨタのミドルクラスSUV新型RAV4の隠れた魅力の一つが、インパネ(ダッシュボード)のデザインです。
一見すると何の変哲もないシンプルなデザインのインパネ(ダッシュボード)なのですが、ダイヤル式のドライブモードスイッチを採用するなど、使い勝手とデザイン性の両方を兼ね備えたデザインとなっていました。
そんなた新型RAV4のインパネ・ダッシュボードは、どのようなデザインになっていたのでしょうか?また、ハンドルやシフトレバー、メーターなどの運転席周りの各アイテム・装備のデザインや操作性は、どうだったのでしょうか?
実車画像を使って、この新型モデルのインパネ(ダッシュボード)のデザインや使い勝手を確認してきたので、紹介します。
目次
新型RAV4のインパネを実車画像でチェック
2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売されたトヨタのミドルクラスSUV新型RAV4のインパネ(ダッシュボード)は、このようなデザインになっています。
■新型RAV4のインパネ・ダッシュボード
今回新発売されたこのクルマのインパネは真横にまっすぐ伸びた水平基調のデザインを採用しており、オフロード走行時に車体の傾きがスグに分かるスタイルに…。
その一方で、ダッシュボードの上段には、ステッチ入りのソフトパッドを採用しており、内装・インテリアの質感にこだわる人も満足できるような上質感あふれるデザインになっていました。
また、このクルマのダッシュボードには、助手席とシフトレバーの前方、ハンドルの右側には、SUVではちょっと珍しいオープントレイ型の収納スペースを採用。
このようなオープントレイは、ファミリーカーっぽくて、この新型モデルの雰囲気には合わないと思っていたのですが、ブラウンっぽい色味をしていることもあり、思ったよりもマッチしているような感じが…。
また、この新型モデルのオープントレイは、手前上がりになっており、置いたアイテムが落ちにくよう工夫がほどこされいるのも嬉しいポイントのひとつでした。
ライトグレーの内装色も用意
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4は、オーソドックスなブラックだけではなく、ライトグレーの内装色も用意しています。
■ライトグレーのダッシュボード・インパネ
内装色の名前は”ライトグレー”となっていますが、色味はかなり明るく、ホワイトに近い色に…。
そのため、ライトグレーの内装色は、ブラックよりも一回り広く感じる開放感のある車内空間となっていました。
ちなみに、ガソリン車の最上位モデルに位置をする”アドベンチャー(Adventure)”の内装色はライトグレーではなく、”オーキッドブラウン”と言う名称になっています。ただ、ダッシュボードの色味は、ライトグレーと同じカラーとなっていました。
■アドベンチャーのダッシュボード
グレードによって異なるアクセントカラーを採用
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4では、ドリンクホルダーやオープントレイ部分にアクセントカラーをあしらっているのですが、このアクセントカラーの色がグレードによって異なります。
オフロードテイストが強い”アドベンチャー(Adventure)”では、SUVらしいアクティブさをイメージさせるオレンジカラーを採用。
■アドベンチャーのアクセントカラー
一方、中間モデルに位置をするガソリン車のGグレード/GZパッケージ、ハイブリッド車の最上位に位置をするハイブリッドGでは、落ち着いた印象を与えるブラウンを採用。
■G系グレードのアクセントカラー
そして、新型RAV4の最廉価モデルに位置をする”Xグレード/Xグレード”の内装・インテリアでは、アクセントカラーをあしらっておらず、シンプルなブラックのまま…。
■Xグレードのドリンクホルダー
そのため、Xグレード/ハイブリッドXは、他のグレードよりもシンプルなダッシュボードとなっていました。
新型RAV4のインパネ・運転席周りの各装備をチェック
今回フルモデルチェンジをして新発売されたトヨタのミドルクラスSUV新型RAV4のインパネ・ダッシュボードは、ご覧の通り、スッキリとしたデザインになっていましたが、運転席周りのアイテムや装備はどうなっていたのでしょうか?
実車画像を使って、運転席周りのアイテム・装備を紹介したいと思います。
メーター
この新型RAV4では、大きく分けて2種類のメーターを用意しており、グレードによって、デザインが異なります。
こちらは上位モデルのG系グレードやアドベンチャー(Adventure)に採用されているメーターです。
■上位モデルに採用されているメーター
上位モデルにあたるG系グレードやアドベンチャーでは、7.0インチサイズのTFTカラー液晶を中央のスピードメーター部分に採用した、3眼式のメーターを採用。
中央のスピードメーターの内部には、様々な情報を表示してくれるマルチインフォメーションディスプレイを配しており、先進性のあるスタイリッシュなデザインのメーターとなていました。
一方、こちらは、最廉価モデルに位置をするXグレード/ハイブリッドXに採用されているメーターです。
■下位モデルに採用されているメーター
下位モデルに位置をするXグレード/ハイブリッドXでは、中央にマルチインフォメーションディスプレイを配したシンプルなアナログ式の2眼式のメーターを採用。
先進性やスタイリッシュ性は上位モデルよりも劣りますが、オーソドックスならではの使いやすいメーターとなっていました。
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4では、ハイブリッド車とガソリン車でメーターの目盛りや針のデザインに違いが…。
このハイブリッド車とガソリン車のメーターのデザインの違いも、このクルマの注目ポイントの一つですよ。
ハンドル・ステアリングホイール
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4のハンドル・ステアリングホイールは、このようなデザインになっています。
■新型RAV4のハンドル・ステアリングホイール
このクルマでは、オーソドックスな3本スポークのハンドル・ステアリングホイールを採用。
上位モデルでは、G系グレードでは、本革巻きの巻きのハンドル・ステアリングホイールを採用しており、見た目のデザイン性だけではなく、グリップ感に優れたデザインとなっていました。
また、ハンドルの右側には、アクセル操作をしなくても一定のスピードで走行してくれるクルーズコントロールや運転支援システムのスイッチを採用。
■ハンドルの右側のステアリングスイッチ
一方、ハンドルの左側には、マルチインフォメーションディスプレイの表示切替スイッチや音量調整などカーオーディオ関係のスイッチを標準装備。
■ハンドルの左側のステアリングスイッチ
このクルマに備わっているステアリングスイッチは、目的に応じてスイッチの形状やサイズが異なるため、操作性にも優れている感じが…。
ただ、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4のハンドルには、ハイブリッド車/ガソリン車問わず手元でシフトアップやシフトダウンが行えるパドルシフトが用意されていないのが、残念でなりませんでした。
シフトレバー
今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4のシフトレバーは、このようなデザインになっています。
■新型RAV4のシフトレバー
この新型モデルでは電子式のシフトレバーは採用しておらず、ハイブリッド車/ガソリン車どちらも安心して使えるオーソドックスなタイプを採用。
また、このクルマでは、ステッチ入りのシフトブーツが採用されており、高級感溢れるデザインになっていたのも好印象でした。
走行モードスイッチ
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4では、シフトレバーの周辺に電動パーキングブレーキスイッチのほか、走行モードを切り替えるスイッチやダイヤル、ダウンヒルアシストコントロールなど走りに関係のアイテムを集約しています。
■新型RAV4の走行関係のスイッチ類
このクルマは走行に関係をするスイッチ類が多いため慣れが必要ですが、これらのスイッチ類が運転席に近い位置にまとめられているのは、とても良いなと思いました。
エアコン&ヒーター
この新型RAV4のインパネ中央には、エアコン/ヒーターの温度や風量などを行えるエアコン&ヒーターのコントールパネルを標準装備しています。
■新型RAV4のエアコンのコントロールパネル
このクルマに備わっているエアコン/ヒーターの詳しい説明は下記の記事にまかせますが、競合車・ライバル車には用意されていない便利な機能を搭載。快適性だけではなく、燃費性能に優れたアイテムとなっていました。
また、このクルマでは、温度調節に大きなダイヤルを採用しており、運転中の操作がしやすいのも、とても良いと思いました。
エンジンスターター
2019年9月にデビューを果たした新型RAV4では、上位モデルだけではなく、下位モデルのハイブリッドX/Xグレードもプッシュ式のエンジンスターターが標準装備されており、ハンドルの右側に備わっています。
また、このクルマに備わっているプッシュ式のエンジンスターターは、他のトヨタ車と同様にハイブリッド車とガソリン車で異なるカラーとなっていました
■ガソリン車のエンジンスタータースイッチ
■ハイブリッド車のエンジンスタータースイッチ
ヘルプネット連絡スイッチ
また、今回フルモデルチェンジをして新発売された新型RAV4のルームランプ部分には、緊急時に専用のオペレーターと連絡をする事ができるヘルプネット連絡スイッチが用意されています。
■ヘルプネット連絡スイッチ
この天井に備わっているスイッチを押すと、専用のオペレーターに繋がりサポートを受けることがでるのですが、急病時だけではなく、なんと今問題になっている”あおり運転”を受けた時にも対応してくれます。
クルマを一人で運転している時にあおり運転を受けたら、怖いですよね。
このヘルプネットは、普段はあまり使うアイテムではありませんが、イザという時、とても頼りになる機能・アイテムだと思いました。
2019年4月にフルモデルチェンジをして新発売されたトヨタのミドルクラスSUV新型RAV4のインパネ・ダッシュボードは、このようなデザインになっていました。
このクルマのインパネ・ダッシュボードは、ダイヤル式のドライブモードセレクトやオープントレイを採用しており、見た目のデザイン性だけではなく、機能性・実用性に優れたデザインに…。
このダッシュボードのデザインのおかげもあり、この新型モデルは、競合車・ライバル車よりも運転がしやすいクルマに仕上がっているように感じました。
ただ、このクルマは、グレードによって運転席の座り心地やホールド感に違いがあるので、ご注意くださいね。
もっと詳しく知りたい方は新型RAV4の記事一覧