日本を代表するプレミアムスポーツセダン車新型スカイライン(SKYLINE)が、2019年9月にビッグマイナーチェンジをして新発売されました。
今回新発売新型モデルでは、手放し運転ができるプロパイロット2.0が搭載するなど、最新の機能や装備が盛り沢山。また、外装・エクステリアも一新して、日産らしいスタイルに生まれ変わりました。
そんな日産の新型スカイライン(SKYLINE)は、どのようなクルマに仕上がっていたのでしょうか?また、どのような特徴&魅力を備えていたのでしょうか?
今回ビッグマイナーチェンジをして新発売されたこの新型モデルがどのような特徴を備えているか分かってもらうために、外装や内装、基本スペックなどをサクっとまとめてみました。
目次
新型スカイラインの外装のデザインを一新
2019年9月にビッグマイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の外装・エクステリアは、このようなデザインになっています。
■新型スカイラインの外装
マイナーチェンジ前のモデルでは、インフィニティのエンブレムを搭載していたスカイラインですが、マイナーチェンジをして新発売された新型モデルでは、日産のエンブレムに変更。
また、ビッグマイナーチェンジをして新発売された新型モデルでは、最近の日産車の特徴でもあるVモーショングリルを採用し、精悍な顔つきになっていました。
■新型スカイラインのVモーショングリル
タイヤ&ホイールはグレード別に設定
また、今回マイナーチェンジをして新発売された新型モデルでは、17インチ~19インチのタイヤ&ホイールを用意しており、グレード別の設定になっています。
最上位モデルは19インチサイズを備えるなど、グレードによって、タイヤのサイズやホイールのデザインが異なるのでご注意くださいね。
マイナーチェンジ前のモデルよりもボディサイズが拡大
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の骨格は、マイナーチェンジ前のモデルと全く同じですが、フロントまわりのデザインが変更されたことにより、ボディサイズがひと回り大きくなりました。
■新型スカイラインのボディサイズ
全長 | 全幅 | 全高 | |
マイナーチェンジ前 | 4,810mm | 1,820mm | 1,440mm |
マイナーチェンジ後 | 4,790mm | 1,820mm | 1,440mm |
マイチェン前とこの新型モデルのボディサイズを比較してみると、全高と全幅はマイナーチェンジ前と全く同じになっていましたが、全高が20mmほど長めに…。
マイナーチェンジ後のモデルもプレミアムスポーツセダン車らしい低重心でどっしりとしたフォルムになっていました。
新型スカイラインは7つのグレードをラインナップ
2019年9月にビッグマイナーチェンジをして新発売された新型モデルはグレードラインナップも一新をして、ハイブリッド車3つ、ガソリン車4グレードの合計7つのラインナップしています。
■新型スカイラインのグレードと車体本体価格
2WD | 4WD | |
ハイブリッド GTグレード | 5,816,800円 | 6,101,700円 |
ハイブリッド GTタイプP | 5,816,800円 | 6,101,700円 |
ハイブリッド GTタイプSP | 6,160,000円 | 6,444,900円 |
ガソリン GTグレード | 4,353,800円 | 設定なし |
ガソリン GTタイプP | 4,638,700円 | 設定なし |
ガソリン GTタイプSP | 4,908,200円 | 設定なし |
400R | 5,625,400円 | 設定なし |
ハイブリッド車とガソリン車の価格差の元を取るのは難しい
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)のハイブリッド車とガソリン車の同グレードを比較すると、車体本体価格に100万円以上の差が…。
なので、ガソリン代などの維持費などでハイブリッド車とガソリン車の価格差の元を取るのは難しいので、ご注意くださいね。
ガソリン車は3.0リットルV6ツインターボエンジンを搭載
新型スカイライン(SKYLINE)に搭載されているエンジンも、今回のビッグマイナーチェンジの注目ポイントの一つです。
今回ビッグマイナーチェンジをして新発売された新型モデルのハイブリッド車は従来通りの3.5リットルV6エンジンを搭載しています。
一方、ガソリン車では、メルセデス・ベンツから供給をして貰っていた2.0リットル直4ターボエンジンから日産で新開発をした3.0リットルV6ツインターボエンジンに変更。
新たに搭載されたV6ツインターボエンジンを搭載したガソリン車は、十分なトルク感と爽快感のある吹け上がりがあり、走りを楽しむプレミアムセダン車と呼ぶのに相応しい仕上がりになっていました。
ガソリン車にはハイスペック仕様の400Rを用意
また、今回マイナーチェンジをして新発売をした新型スカイライン(SKYLINE)では、歴代最高となる405馬力をマークした400Rをラインナップ。
■新型スカイライン 400R
他のモデルよりも刺激的な走りを楽しめる400Rですが、キャリパー付きのタイヤや赤のステッチを配した専用デザインの内装など、様々な専用アイテムを装着しているのも注目ポイントの一つですよ。
■400R専用デザインのタイヤ&ホイール
新型スカイラインでは半自動運転”プロパイロット2.0″を搭載
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の中で特に注目を集めているのが、世界でトップクラスの性能を誇る運転支援システム”プロパイロット2.0″です。
新型セレナ(SERENA)や新型エクストレイルなどに搭載されている運転支援システムの”プロパイロット”は、同一車線を走行中にハンドルやアクセル/ブレーキの制御を自動的に行ってくれるものでした。
また、プロパイロット使用中、ハンドル・シフトレバーに手を触れておかなければ、いけませんでした。
しかし、この新型スカイライン(SKYLINE)に搭載されたプロパイロット2.0は、スイッチ操作一つで、車線変更も自動的に行ってくれます。
また、周囲の状況などにもよりますが、プロパイロット2.0を使用中、ハンドルから手を離す手放し運転(=ハンズオフ運転)をすることも可能です。
私も実際にこのクルマを試乗した際、手放し運転(ハンズオフ運転)を確かめてみたのですが、予想以上に快適。手持ち無沙汰になって、両手の置き場に困ってしまいましたが…。
また、このプロパイロット2.0は、新型セレナなどに搭載されていたプロパイロットよりも格段に乗り心地は予想以上に良くなっており、ベテランドライバーが運転しているような安心感があるのも好印象でした。
毎年、支払わないといけないシステム使用料など気になるところも多々ありますが、
この大幅に進化を遂げたプロパイロット2.0は、長距離ドライブをする方には、とても重宝する機能なのかなと思いました。
日産 新型スカイラインのプロパイロット2.0【セレナとの4つの違いとは?】
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新型スカイラインの内装は機能や装備が充実
上下2段に設置されたツインディスプレイなど、マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の内装・インテリアの基本的なデザインは、マイナーチェンジ前のモデルと基本的には同じになっています。
■新型スカイラインの内装
ただ、マイナーチェンジをした新型モデルでは、ハンドルのエンブレムがインフィニティから日産に変更。
■新型スカイラインのハンドル
スカイラインが日産に帰ってきたと実感できるアイテムになっていました。
ハイブリッド車とガソリン車でメーターのデザインは異なる
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)は、どちらもタコメーターとスピードメーターを配した2眼式のメーターを採用しています。
■ハイブリッド車のメーター
■ガソリン車のメーター
ただ、タコメーターとスピードメーターと間に用意されているマルチインフォメーションディスプレイのサイズなど、この2台のモデルでは、メーターのデザインに違いがありました。
ハイブリッド車は最新の機能や装備を搭載
また、ハイブリッド車では、新型スカイライン(SKYLINE)で初となる電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールドを全グレードに標準装備。
■電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド
また、フロントガラスに様々な情報を投影してくれるヘッドアップディスプレイ(HUD)が用意されているのも、ハイブリッド車のみです。
■ハイブリッド車のヘッドアップディスプレイ
このように機能や装備が充実しているのも、ハイブリッド車の特徴の一つなのかなと思いました。
収納スペース・小物入れは少なめ
高級感や上質感のある内装・インテリアが魅力のこの新型スカイライン(SKYLINE)ですが、収納スペース・小物入れは少なめです。
グローブボックスやセンターコンソールボックス、ドリンクホルダーなど、基本的な収納スペース・小物入れしか用意されていません。
特にボックスティッシュなど大きいアイテムを収納できるスペースはないので、ご注意くださいね。
新型スカイラインの収納スペース&小物入れは少なめ!?【使い勝手を徹底解剖】
新型スカイラインは2種類のフロントシートを用意
また、今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)では、サイドサポートを大きくしてホールド力を高めた”スポーツシート”とオーソドックスな”ノーマルシート(標準シート)”の2種類を用意しています。
■新型スカイラインのスポーツシート
■新型スカイラインのノーマルシート
スポーツシートには、座面の長さを拡大することができる”サイサポートエクステンション”や電動ランバーサポートなどの機能を搭載。
ノーマルシートとは全く異なるフィット感が良い座り心地になっていました。
後部座席の居住スペースは小さめ
日産の新型スカイライン(SKYLINE)は、運転席まわりの広さや運転のしやすさを追求した”ドライバーズカー”となっています。
そのため、この新型モデルの後部座席の足回りの空間(ニークリアランス)は、競合車・ライバル車よりも狭くなっています。
また、エアコンやヒーターの空気を送りだす送風口やセンターアームレストは用意されていますが、後部座席周りのアイテムも必要最小限になっているので、ご注意くださいね。
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新型スカイラインの荷室はハイブリッド車とガソリン車で広さや使い勝手が異なる
今回マイナーチェンジをして新発売された新型スカイライン(SKYLINE)の荷室・ラゲッジスペースは、ハイブリッド車とガソリン車で広さや使い勝手が異なります。
■ハイブリッド車の荷室
■ガソリン車の荷室
ご覧いただければ分かると思いますが、ハイブリッド車よりもガソリン車の荷室・ラゲッジスペースの方が奥行きがひと回り広いサイズに…。
また、ガソリン車の荷室・ラゲッジスペースの方が多くの荷物を積み込みやすい形になっており、使い勝手に優れているように感じました。
ガソリン車のみ荷室の奥行きを拡大することが可能
また、後部座席のセンターコンソール部分できるトランクスルー&後部座席の背もたれを収納できる機能が用意されているのも、ガソリン車のみです。
■トランクスルー使用時のガソリン車の荷室
■後部座席を収納した時のガソリン車の荷室
ちなみに、ハイブリッド車の荷室・ラゲッジスペースには、このような機能は用意されていません。
釣り竿やサーフボードなどの長尺物が積み込めるようになっているのも、ハイブリッド車にはないガソリン車の荷室・ラゲッジの特徴の一つなのかなと思いました。
ちなみに、後部座席の背もたれを収納する”可倒式リヤシート”は400Rのみ標準装備となっており、それ以外のガソリンやのグレードでは、オプション設定となっているので、ご注意くださいね。
まとめ:伝統を継承しつつ、時代の最先端を突き進む新型スカイライン
2019年9月にマイナーチェンジをして新発売された日産のプレミアムセダン車”新型スカイライン(SKYLINE)”は、このような特徴&魅力を備えたクルマになっていました。
この新型モデルでは、国産車で初となるハンズオフ運転ができるようになったプロパイロット2.0を初搭載するなど、日産の技術の粋を集めた最先端のクルマに…。
その一方、今回のマイナーチェンジでは、”インフィニティ バッジ”から”NISSAN バッジ”に変更。また、丸目4灯のリヤコンビネーションランプも復活。
失いつつあった本来のスカイラインらしさを取り戻したのも、今回マイナーチェンジをして新発売されたこの新型モデルの見逃せないポイントの一つなのかなと思いました。